作/つかこうへい
演出/渡辺和徳
出演/高野愛・小川智之・岩崎祐也・山本ナオミ・新澤明日・知念佐枝
STAFF
舞台監督/久保田智也
照明/清家玲子
音響/葵能人(ノアノオモチャバコ)
宣伝写真/堀内亮太
協力/つかこうへい事務所
演出/渡辺和徳 脚本家、演出家、俳優。1999年、★☆北区つかこうへい劇団に7期生として入団。つかこうへい作品に多数出演する傍ら、つかこうへい氏より『おまえは脚本を書け』との言葉をもらい、氏のもとで作・演出を学ぶ。近年は俳優、声優としての活動の他、劇団公演の作・演出、外部では商業演劇の脚本等や各種ワークショップの講師をするなど、活躍の場を広げている。『少年隊PLAYZONE』『SAMURAI7』『女信長』『大江戸緋鳥808』『神州天馬侠』『巴御前』など
日程/2016年9月14日(水)〜18日(日)
会場/d-倉庫
料金/一般 3,500円(前売・当日とも)・学生 2,500円(要 学生証)
一般発売開始/7月30日(土)
TimeTable
9月14日(水)19:00
15日(木)14:00&19:00
16日(金)19:00
17日(土)14:00
18日(日)14:00
東京の劇団9PROJECTが、公演『ストリッパー物語』を上演いたします。
「『...あたし、踊れなくなるのかな』明美は盛りを過ぎたストリッパー。お腹には醜い手術痕が残り、子供の産めない体になっている。かつてはブロードウェイのステージに憧れ、貨物船で密航しようとしたこともあったが、客を沸かせた踊りも、今は見る影もない。落ち着いた暮らしをしたいと思うこともあるが、腐れ縁のヒモのシゲさんは、のらりくらりとかわしてばかりいる。その明美の前に、一人の少女が姿を現した。劇場の片隅から、明美の踊りに羨望の眼差しを送るその少女こそ、シゲが家に残してきた、娘の美智子だった。『私、アメリカに行くんです。踊りの勉強がしたいんです』キラキラとした瞳で夢を語る美智子の姿に、いつしか明美はかつての自分の姿を重ね合わせていた...。『そりゃなしだよ。そりゃないよ、明美。長い人生、寄り添い、助け合い、いたわり合って生きていこうなんて、オレ達、ナシだよ。お前ズベ公、俺ろくでなし。これでやってきたんだろうが』虐げられるが故により深く愛し合う、ヒモとストリッパーの真実の愛の物語。」つか氏の名作がどのように演じられるのか楽しみですね。
「ストリッパー物語、生涯、かけおち...。私たち9PROJECTは、これまでつかこうへいの初期の作品にフォーカスを当てて上演を続けてきました。飛龍伝や幕末純情伝といった近年のキャッチーな作品とは異なり、不条理劇の色合いの強い初期の作品は、今となっては上演されることが少ない作品たちばかりです。しかし私たちは、その独特の世界観を損なうことのないよう、一切台本を書き換えることなく上演しています。
2年前、9PROJECTとして初の公演に選んだのが、今回上演する『ストリッパー物語』でした。小さな劇場ではありましたが、発売初日に初回販売分が売り切れるなど、話題となりました。熱海殺人事件や、蒲田行進曲と並んで、初期の代表作の1つであるこのストリッパー物語は、再演を重ねるごとにガラリと姿を変え、幾つものバージョンが作られました。そしてまた、つかこうへいをして『この作品だけは活字化できない』と言わしめたほど、"肉体で語る"作品でもあります。
今年は、つかこうへいの七回忌にあたります。幸いにも私たち9PROJECTのメンバーは、つかこうへいの最期の十年余りを共にすることができました。つかこうへいの晩年を共にした私たちが、初期の作品に挑戦する...。これは私たちにとって、自らの演劇の源流を探す旅でもあります。そして、つかこうへい氏自身による上演時と同じ戯曲で、同じ規模の小劇場で上演される本作は、当時の世界観が最も色濃く反映された舞台となることと思います。
初演から30年余り...。現代を生きる我々の肉体を通して生まれる、新たなる"伝説の舞台"にどうぞご期待ください。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
お問い合わせは、こちらのメールまで。
9PROJECTホームページ
Twitter @9_Project_Team
(渡辺さん、お知らせありがとうございます。)