【作】 つかこうへい
【演出】渡辺和徳
【出演】小川智之・渡辺昇・高野愛・木村佐都美・浦島三太朗・農坂夢香
STAFF
舞台監督/藤本典江
照明/清家玲子
音響/葵能人
宣伝写真/堀内亮太
協力/(株)つかこうへい事務所・池林房・太田篤哉
演出/渡辺和徳
脚本家、演出家、俳優。1999年、★☆北区つかこうへい劇団に7期生として入団。つかこうへい作品に多数出演する傍ら、つかこうへい氏より『おまえは脚本を書け』との言葉をもらい、氏のもとで作・演出を学ぶ。近年は俳優、声優としての活動の他、劇団公演の作・演出、外部では商業演劇の脚本等や各種ワークショップの講師をするなど、活躍の場を広げている。『少年隊PLAYZONE』『SAMURAI7』『女信長』『大江戸緋鳥808』『神州天馬侠』『巴御前』など
【日程】2017年2月7日(火)~12日(日)
火・金/19:00 水・木/14:00 & 19:00 土/14:00 & 18:00 日/14:00
【会場】SPACE 梟門
【席種】全席自由席のみ
【料金】一般 3,500円(前売・当日とも)・学生 2,500円(要 学生証)
【TICKET】
■9PROJECT
■Confetti 0120-240-540(平日 10:00~18:00)
■チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:455-113)
チケットぴあ/サークルK・サンクス/セブン-イレブンなど
東京の劇団9PROJECTが、公演『出発』を上演いたします。
「『うちの親父は筋金入りの蒸発だぜ。並のトンズラじゃないんだぜ!』岡山家の当主、岡山八太郎が蒸発した。その噂は、すぐにご近所に知れ渡っていた。ある者は昨夜電信柱の陰で見たといい、ある者は失踪の理由をアレヤコレヤと言い立てる。しかし、当の岡山家の食卓は、厳粛なる空気に包まれていた。呪われた家系を持つ岡山家の当主が蒸発したのである。ただフラリといなくなったわけではない。そこらのホステスと逃げ出したわけでもない。高尚かつ哲学的な意味を持って蒸発したのに違いないのである。そしてこの寒空の下、残してきた家族を思い、それでも帰るわけには行かないその身の不幸を嘆きながら、涙を流しているのに違いないのである。であるならば、その父の帰りを待つ家族も、それ相応の覚悟を持って日々の暮らしを営まなくてはならない。今、岡山家は"正しい家族の在り方"を目指し、意地と覚悟をぶつけ合う...。果たして、父親は帰ってくるのだろうか。果たして、岡山家の体面は保たれるのだろうか。不条理なストーリーの中に笑いが溢れ、真に正しい家族の在り方が描き出されていく。つか版、ホームドラマの傑作です!
1974年につかこうへいが『熱海殺人事件』で岸田國士戯曲賞を当時最年少で受賞した後、その受賞後第一作目として文学座に書き下ろしたのが、この『出発』です。その後、つか自身の演出によって改訂を重ねながら、幾度となく再演され、また近年では錦織一清演出、戸塚祥太主演によって大きく改訂を施されて上演されましたが、この初演バージョンが上演されるのは実に42年振りです。
舞台は、ある日突然父親が蒸発してしまった一家。一人一人が健気に父の帰りを待つ家族に徹するうち、次第にテンションが上がり、銘々勝手に"正しい家族の在り方"を主張しあうようになる。そしてまた父親も"苦悩の末、妻と子を捨てざるをえなかった悲劇の男"としてしか、家庭に戻ることを許されなくなっていく...。初期の作品特有の不条理なストーリー展開ながら全編には笑いが溢れ、その大仰なる日常の中、真に正しい家族の在り方が描き出されていきます。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
お問い合わせは、こちらのメールまで。
(渡辺さん、お知らせありがとうございます。)