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2017年6月16日

文学座9月アトリエの会『冒した者』

作/三好十郎 演出/上村聡史
キャスト:大滝寛、中村彰男、若松泰弘、大場泰正、佐川和正、奥田一平、金沢映子、栗田桃子、吉野実紗、金松彩夏
スタッフ:美術/乘峯雅寛 照明/沢田祐二 音響/藤田赤目 衣裳/宮本宣子 舞台監督/寺田修


日時:9月6日(水)~22日(金)
場所:信濃町・文学座アトリエ
料金:前売り:4,300円 当日:4,600円 ユースチケット(25歳以下)2,500円

 東京にて文学座9月アトリエの会『冒した者』が上演されます。
 「東京郊外、崖の上に立つ三階建ての家。そこに9人の男女がそれぞれに事情を抱えながらも、平穏に暮らしている。その一人である"私"にある日、須永という青年が訪ねてくる。かつて"私"の演劇講座を受講していた青年だった。須永は戦後7年が経った"私"の心情変化をなじり、住人たちもまた須永と向き合い己をむき出して、すがってきたものを顕わにする。須永の視線は、戦争という人間のエゴによって神の領域を冒した罪をまっすぐに捉えていた...。
 日本の戦前から戦後をみつめ人間の心の在り方を鋭く追求した劇作家・三好十郎。炎の作家としてあらゆる台詞で登場人物たちを戦わせ、思想、政治、戦争、死生観、愛情などメッセージは今も新鮮に伝わる力を持っています。舞台作品にとどまらず映像作品も数多く残した三好十郎の仕事は俳優、演出家の目に今も輝きを失わず、幅広いカンパニーが三好作品に挑戦し観客の魂を揺さぶり続けています。戦前戦後と時代変遷の中で自らの精神に従い"人間の在り方"を見つめ、戦後の価値観や判断の転換に戸惑う人々にしっかりと寄り添った筆から生まれた作品のひとつが『冒した者』です。日本人が抱える戦争、思想、宗教観に対する潜在的な意識を揺さぶりながら、"日本人の原罪"と"未来への願い"という魂の叫びを主軸に新たなアプローチでこのメッセージを届けたいと思います。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
 お問い合わせは、こちらのメールまで。

公演日程の詳細は文学座ホームページでご覧ください。


(松田さん、お知らせありがとうございます。)

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