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2018年3月 6日

ミクニヤナイハラプロジェクト「曖昧な犬」

作・演出:矢内原美邦
キャスト:石松太一、菊沢将憲、細谷貴宏
スタッフ:技術監督:鈴木 康郎 舞台監督:湯山 千景 映像・美術:高橋 啓祐 照明:南 香織(LICHT-ER) 絵:松木 崇 宣伝美術:石田 直久 企画制作:precog


日時:2018年 3月 22日(木) ~ 3月 25日(日)
場所:吉祥寺シアター
料金:前売り:3500円 学生:2800 当日:3800円

※アフタートークあり
22日(木) 19:30:行定勲さん
23日(金) 19:30:宮沢章夫さん
24日(土) 18:00:江本純子さん、羊屋白玉さん

 東京にて、ミクニヤナイハラプロジェクト「曖昧な犬」が上演されます。
 「記憶はつねに曖昧だ。たくさんの経験をしてきたのに、全部忘れてしまったよ。本当のところ、僕らはなにもわかってないんだ。僕らはずっとここにいたよ。この閉ざされた小さな部屋でずっと膝を抱えて過ごしてきたんだ。もしこの部屋に窓があれば、きっときれいな空だろうね。
 光のない小さな部屋で彼らは思い出していた。こんなふうに世界と無縁で生きられるなんてしらなかったよ。助けを呼んでも誰も来ない。たしか昨日もこの部屋からどうやって脱出しようかとあれこれ手段を考えていたはずだ。
 音もなく、光もなく、この部屋の外に本当に世界はあるのかな?もしかしたら自分たちだけを残して、世界は終わってしまったんじゃないのかな?そもそも僕らはいつからここにいる?キミ誰?
 記憶はつねに時間のあとをついてくるわけじゃない。部屋のすみを通り過ぎていく光のない影を見送った夜、知らない部屋で知らない顔の知らない言葉たちがつぶやきだす。
 閉ざされた場所にいると様々な感覚が狂ってくるんだ。いつかの記憶? 誰かの名前? 自分の存在?
 ひとりじゃないか!すべてが崩壊に向かう部屋でキミは笑った。そろそろ時間だ。そのはずだ。窓を開けよう。光に溢れた架空の窓を。新しい世界だ。触れたことのない時間がゆっくりと動きだす。
 なにが正しくて、なにが間違っているのか。誰かの記憶か、いつかの夢か? 記憶が曖昧で、分からない。この光のない小さな部屋の外に、本当に世界はあるのだろうか...。
 ミクニヤナイハラプロジェクト最新作『曖昧な犬』は、2017年3月に大阪で初演を迎えた本作を、出演者を新たに作品に磨きをかけ上演します。 『ガドルフの百合』(作・宮沢賢治)に登場する"曖昧な犬"をタイトルとした本作は、何もかも"記録"することで薄れていく"記憶"、あらゆる境界線が曖昧になっていく社会、そして自分がいる世界から脱することのできない閉塞感を、光のない小さな部屋に閉じ込められた3人により描き出し、翻って小さな島国に住む私たちの生き様を照らし出します。吉祥寺シアター・ミクニヤナイハラプロジェクト10周年記念公演『東京ノート』に続く第11作品目。ぜひご期待ください。」どんな舞台になっているのか、興味を持った方は、是非劇場に足を運んでみてください。
 お問い合わせは、こちらのメールまで。


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(岩井さん、お知らせありがとうございます。)

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