作・演出:作・演出 山下由
キャスト:辻響平(かわいいコンビニ店員飯田さん)、阿波屋鮎美、東澤有香(キコ/qui-co.)、藤田りんご(Pityman)
スタッフ:照明:千田実(CHIDA OFFICE)/音響プラン:杉山碧(La Sens)/美術アドバイザー:濱崎賢二/演出助手:望月光/制作助手:長野功・大和田あずさ・タナカサワキ/宣伝写真:大口葉/表紙絵:鈴木愛実/制作協力:大森晴香(十色庵)
日時:2018年6月23日(土)~26日(火)
場所:新宿眼科画廊スペース地下(https://www.gankagarou.com/ )
料金:●一般(前売・当日共通)3,000円 ●レディース割(女性の方/20:00開演の回)2,800円 ●中高生割(要証明)500円 ●家族割(要予約/親子・夫婦・兄弟姉妹まで)2人で4,500円/3人以上の場合は1人2,000円 #条件:当日受付にてご家族お揃いでのチェキを撮影し、会場に飾らせていただきます。
東京の劇団Pitymanが、「Pityman傑作選Iハミング・イン・ウォーター」を上演いたします。
「あんなに元気だった母が死んでしまった。葬式の準備のために久しぶりに集まった私と弟妹。母のために買ったレンジを妹が壊してしまったんじゃないかと揉めていたら、弟が私たちを捨てた父を葬式に呼ばないかと言い出した。弟の意思は固く、妹は烈火のごとく反対している。父はどこで何をしているのか。弟はどうしてそんな事を言い出すのか。私は何も言えないでいる。生真面目で旦那とセックスレスの姉、恋人ができてもすぐに別れてしまう妹。弟には恋人がおり、彼女は妊娠している。家族の形を探し、傷つきながらも支え会ってきた姉弟妹が、自分たちを捨てた父や、人生、そしてこれからの家族と向き合おうとする物語。
『もう一度』僕たちはPityman(ピティーマンと読みます)という演劇をやる集団です。Pitymanは、はじめ山下由の演劇を発表する媒体として山下一人の企画として旗揚げしました。それから三年たち仲間が加わり本格的に『劇団』として活動し始めたときに作られた作品が今回上演する『ハミング・イン・ウォーター』です。この作品は僕自身の父親の話と、俳優たちの人生を台本のない状態から何度も何度も話し合いを重ねながら完成させた作品でした。その一行一行に父や僕自身、この作品を当時一緒に作ってくれた俳優たちの体温が刻まれている思い入れの深い作品です。この作品では『人生の取り戻せなさ』と『何とかそれに向き合う様』を描こうとしていました。父はこの作品を観ながら『あれは俺だ』と言いながらポロポロと泣いていました。四年が経ち、父は山から滑落して亡くなりました。僕自身30を迎えて、劇団も過渡期の中にあります。本当にやりたい事、表現したいことは何か?と考えたときもう一度、今の僕でこの作品に取り組みたいと思いました。『取り戻せない人生の時間に立ち向かう』のではなく、『それを受け入れ、ともに生きていくことも人生の一つの道であるし、その先にも風景はある』みたいなことが描けたらいいなと思っています。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
お問い合わせは、こちらのメールまで。
(タナカさん、お知らせありがとうございます。)