戯曲の棲む家 最新作 住宅街に秘密の動物園が再現される
テキスト:Tウィリアムズ『ガラスの動物園』 訳:小田島雄志
演出:黒田瑞仁
出演:植松文果、上池健太、永山香月、牧凌平
空間:渡辺瑞帆(青年団)
美術提供:柴田彩芳、本間志穂
衣装提供:YUMIKA MORI
照明協力:鈴木麻友
チラシデザイン:岸本昌也
主催・企画・制作:ゲッコーパレード
後援:蕨市、蕨市教育委員会
【会場】旧加藤家住宅(埼玉県蕨市南町2-8-2)https://goo.gl/maps/fUMCKVh37zH2
【日時】2018年6月8日(金)〜18日(月)
8日(金)20:00
9日 (土)13:00 / 17:00
10日(日)13:00 / 17:00
11日(月)13:00
14日(木)20:00
15日(金)20:00
16日(土)13:00 / 17:00
17日(日)13:00 / 17:00
18日(月)13:00
12日(火)、13日(水)は休演日 受付・開場は開演の30分前、上演時間は60分程度を予定しております。
【料金】一般 2,500円 プチ・パトロンチケット 3,500円 (特典はありません。このチケットのご購入が、団体の継続的な活動につながります。ぜひもう一押し、応援ください。) 高校生以下 500円、蕨市民 1,000円(身分証をご提示ください) ※一軒家での上演ですので席数が限られております。お早目のご予約をおすすめいたします。
【チケット予約】専用フォームよりお申し込みください
ゲッコーパレード 2015年に結成された、舞台表現のための集団。上池健太、河原舞、黒田瑞仁、崎田ゆかり、柴田彩芳を中心に活動。名前の由来は『目的ではなく人の集まりこそがパレードのように活動や表現を形成していく』という信条から。ゲッコーはヤモリの英名。本拠地は埼玉県蕨市『旧加藤家住宅』。2016年には同住宅での『戯曲の棲む家』シリーズ5作品、2017年にはバー、リゾートホテル、文化財建築などで各所の特徴を活かした8作品を発表。
旧加藤家住宅 きゅうかとうけじゅうたく 埼玉県蕨市にある、築40余年の木造家屋。人が住まなくなっていたところ、2015年よりあらゆる芸術活動のために開放される。美術展や演劇公演をはじめ、映画撮影、合宿、オフ会の定期開催など多数のイベントが実施される。利用者随時募集中。
≪戯曲の棲む家≫演劇の辿る『戯曲を読み、稽古し、上演する』というプロセスを全て一軒の家で行うことで、かつて人が暮らした旧加藤家住宅を『戯曲の棲む家』へと変貌させる。本棚や劇場以外に居場所をみつけた戯曲の息づかい、異世界を住まわせる家のふるまいを観察する連続プロジェクト。
東京にて、ゲッコーパレード本拠地公演 戯曲の棲む家vol.7『ガラスの動物園』が上演されます。
「『最初は宗教かと思った』近所の奥さまに笑いながら声をかけられたことがある。民家で劇の稽古をしていれば、そういうこともあるだろう。隣家で演劇公演がある時。ホームパーティが催される時。秘密の動物園と化す時。どんな眼差しが向けられるだろう。『戯曲の棲む家』第七弾は住宅街の一角で近現代演劇の金字塔が、1930年代アメリカの一家族を思い出す。
▼戯曲の棲む家シリーズの新作 ゲッコーパレードでは拠点である旧加藤家住宅で『戯曲の棲む家』と称し、家を劇場の代用品としてではなく、家と戯曲の組み合わせでしか生まれ得ない上演を探り過去6作を旧加藤家住宅で発表してまいりました。ここで生み出された演目は『リンドバークたちの飛行』のように建築史家とのコラボレーションの中で島薗家住宅や旧里見弴邸などの文化財での上演や、2018年の山形ビエンナーレへの招聘が決まった代表作が生み出されました。そんなシリーズの2016年12月ぶりとなる新作を上演します。
▼民家で演劇活動をすることの社会的意義 民家で演劇上演は活動の継続性や作品の特異性など、芸術表現の可能性を広げると共に、地域住民との関係性への可能性を秘めています。旧加藤家住宅での上演は蕨市と蕨市教育委員会の後援を継続的に得ています。またケーブルテレビWink!や『出没!アド街ック天国』(2017/12)など大衆向けメディアで取り上げられる一方で、2018年には民家での活動についての講義を東京造形大学や東北芸術工科大学でゲッコーパレード代表の黒田瑞仁が行うなど、その芸術的・社会的意義が注目されています。
▼テネシー・ウィリアムズの代表作 次の演目で使用するテキストは劇作家テネシー・ウィリアムズが1945年に発表した代表作『ガラスの動物園』です。作家の自伝的作品とされる本作は『追憶の劇』とされ、米文学として非常に評価が高く、日本でも人気のある作品です。1930年代のセント・ルイスの裏街に住む母、姉、弟の三人家族を中心にそれぞれが抱えている苦悩や葛藤、思惑のすれ違う様が繊細に描かれており、特にガラス細工の動物のコレクションに没頭する姉ローラの孤独は現代日本に生きる我々の感覚に非常に近しいものです。
▼観客とともに戯曲を立ち上げる 戯曲の棲む家シリーズでは、観客席と舞台を一軒家の中に作り出すのではなく、その時々で最適な空間の使い方を探ってきました。本作では観客と俳優が円になって座ることで共同意識が芽生え、その中心で俳優たちによって『ガラスの動物園』に登場する家族模様が再現されます。このことで観客に自身が傍観者であると同時に、登場人物のひとりのローラが感じている社会からの圧力、家庭での倦怠、そして自身のガラス細工の動物園に依存するしかない心境を肌身で感じてもらうことが目的です。
▼二人の美術家によって生まれる追憶の空間 演劇以外のジャンルの芸術家との共同制作を得意とするゲッコーパレードですが、今回は現代美術家の柴田彩芳と、ピアノ演奏家であり現代美術家という異色の経歴を持つ本間志穂が美術を作ります。動物をかたどったオブジェが空間に配置され、一軒家を動物園へと変貌させます。旧加藤家住宅の離れでのインスタレーション作品、山梨での個展作品を発表し『リンドバークたちの飛行』でも演出、演奏を担当している彼女らが描き出す、柔らかで繊細な世界観が今作品に色を添えます。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
お問い合わせは、電話 080-5479-3581(代表) またはこちらのメールまで。
ゲッコーパレードホームページ
Twitter @geckoparade
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