<ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム'KIPPU'採択企画>
作・演出:穴迫信一
キャスト: 木之瀬雅貴 松岡咲子(ドキドキぼーいず) 大石英史 菅一馬 福井菜月(ウミ下着) 諏訪七海 西村貴治 平嶋恵璃香(ブルーエゴナク)
スタッフ:舞台監督|北方こだち 音響|甲田徹 照明|吉津果美 美術|竹腰かなこ 演出助手・衣装|田崎小春 宣伝美術|SUIMIN TAPE イラスト|millitsuka 制作|那木萌美
日時:2018年12月14日(金)~12月16日(日) 12月14日(金) 19:30 12月15日(土) 15:00/19:00 12月16日(日) 15:00
場所:ロームシアター京都
料金:前売り:3000円/当日:3500円、U25前売り:2500円/当日:3000円、高校生以下1000円
京都にて、ブルーエゴナク「sad」が上演されます。
「〈ささやかな悲しさを見逃さない〉ための物語 山口県下関市。8月29日(火)。温く重たい風がもたもたと流れる残暑の厳しい夏。江本の祖母・静枝の家は坂の上にある。お盆も過ぎた頃、江本は静枝と祖父の墓参りに出掛ける。静枝は記憶がやや曖昧で、それでも祖父の死後から24年間毎月通った霊園までの道のりは覚えていて、しっかりした足取りでずんずん歩く。自分より背の高い植物が右側から生えて、自分の頭を越して左側に垂れ下がる。それを分かりやすく嫌がって、鼻と口を手で押さえて江本は越えて行く。祖母との道、ささやかな悲しみの到来が、今生きている自分の輪郭を浮かび上がらせる。
現実と、実体と、向き合うには長くて、忘れるには静かな道。
『sad』は、いま世界で起きる事件や災害の数々によって生まれる大きな悲しみと、それに飲み込まれていく〈ささやかな悲しさを見逃さない〉ための作品です。それぞれの環境でそれぞれの幸や不幸が起きる。国、町、集団、個人、単位は異なれど、その属性にしか共有も共感もされないことがあるのではないでしょうか。共感し得ない個人の悲しさは、個人以外のものになりようがない。そしてそれが唯一の世界全人類もしかしたら死んだ人やその歴史、動物や植物の声なき声、そのすべての共通項なのかもしれないと考えます。それでその今、劇場という場所で、ただならぬ音圧によって、個人の声が個人の声でありつづけながら、それを〈聴くことだけでも、誰かと共にする〉作品は作れないかと考えています。(作・演出 穴迫信一)」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
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(那木さん、お知らせありがとうございます。)