作・演出:作=松田正隆 演出=金澤菜乃英
キャスト:津田真澄、野々村のん、田上唯、世奈、角田萌果、山賀教弘、石母田史朗、前田聖太、松川真也
日時:2019年10月23日(水)~29日(火)
場所:駅前劇場
料金:一般:4500円 U25(25歳以下):3000円 U18(18歳以下)2000円
10月27日(日)14時公演の前売は完売しました。ご了承ください。
東京にて、劇団青年座「東京ストーリー」が上演されます。
「東京都内のとある私鉄沿線の同じマンションに住む三人の女性。大学で哲学を教える杉村佐知子。佐知子の姪で、コントグループを引っぱる杉村彩芽。単独ライブに向け、ネタ作りと稽古に追われる日々。不動産屋に勤め、空き家を案内する梅崎奈々。空き家を紹介した客の戸倉から突然告白され、誘われるまま朗読会に参加する。ある日、佐知子は奈々から紹介された空き家で、学生の薬師と二人きりで過ごすことになる。それぞれどこか不安定で満たされない日々。そんな3人の日常が『空き家』を通して、少しずつ変化していく。
19年ぶりに松田正隆氏の新作『東京ストーリー』を上演いたします。今、東京で生活する人々の揺れ動く心模様が、松田氏の美しい台詞で描かれたリリカルな作品です。演出には、新進気鋭の金澤菜乃英があたります。
作 松田正隆より 東京に移住して七年が経ちました。私の家からは練馬の風景が見えます。ここに住んでいる人たちとその周りの空間についての戯曲を書きたいと思いました。物語の『内容』というよりも、それを語る『場』のほうに興味があります。たくさん人々が集う東京という都市には、無数の『おはなし』も集積しています。日々、私たちの生活の中で生まれては消える『おしゃべり』やそれに伴なう『身ぶり』は、果てしのない出来事の構成要素です。それらは、始まりがあり終わりがあるような一つの物語として統合されるストーリーではないのです。上演空間に身をおくようにして感じとることのできる、いくつもの『はなしの場』の感触を経験すること。これからの演劇の可能性はそこ(出来事としての空間)にあると思っています。
演出 金澤菜乃英より『わからないはおもしろい』わかるわかるの頷きより、わからなくて首を傾げたり目を背けようとしている人々が愛おしい。自分の引き出しにない、頭で理解できない、感覚が合わない『わからない』ことに直面する時、人はどんな行動と発言をするのでしょう。それを表現として魅せていくには...『その人がそこに存在する』ことを考える日々です。新しい挑戦に思える一方、芝居をすることの原点に帰る機会をいただけたと感じています。青年座で久々にお目見えする松田正隆氏の新作は、東京で生活する人々の縮図であり、家庭や職場で営まれる日常の連続です。『わからない』感覚を背負いながら生きる姿に、自身や身の回りの人と重なる瞬間を楽しんで頂きたいです。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
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