台本・演出 嶋津和子
ドラマトゥルグ・振付 吉村広野
出演 吉村広野 嶋津和子
舞台監督 横山朋也
音響 KO.DO.NA
照明 早川誠司
総合美術監督 脇谷紘
宣伝美術 大竹竜平
スチール 本橋松二
映像記録・字幕 たきしまひろよし
協力 森川みなみ 大竹宥熈
制作 大竹ひろの
日時:2020年3月7日(土)19:30/ 8日(日)14:00(開場は開演30分前)
会場:アトリエ第Q藝術
〒157-0066 東京都世田谷区成城2-38-16 tel 03-6874-7739(13時-19時)
チケット 前売2,500円/当日3,000円
チケット予約 受付開始2020年1月1日
Confetti(カンフェティ)
カンフェティチケットセンター 0120−240−540(通話無料・受付時間平日10時〜18時)
青涯とは
竹内敏晴演劇研究所から派生した劇団阿彌出身の俳優 吉村広野・嶋津和子により、2019年4月6日結成。
共同主宰・共同演出の形をとり、能・舞踏の要素を取り入れ、現代の人間にとっての舞台芸術本来の根本的力・役割の再発見を目指す。
青涯(せいがい)名前の由来 能 高砂の一節より『青海波(せいがいは)』の音のみ拝借。静界波、青崖波など当て字を試み、最もしっくりきた青涯と命名。(英訳 The end of blue)
東京にて、演劇集団青涯 旗揚げ公演「黒い鳥 city of bird」が上演されます。
「女は黄泉へと旅立っていった。それから1000年が経ち、今からそう遠くない未来、突然飛来した新型爆弾。滅びに瀕した東京で、黒い鳥が目覚める。そして崩壊する街で、ある男をみつけた。鳥は闇の中から、その男の逃亡を見守りはじめる。
ー上演に寄せてー 『黒い鳥』上演に寄せて
人は何故生まれて死ぬのか。思えばこの解答の無い問いをずっとし続けています。夏目漱石の『夢十夜』に触発され、何かに突き動かされるようにこの『黒い鳥』を書きました。『夢十夜』と交錯し、現代の街の情景から浮かび上がる言葉を発見し、物語という構造にしていく過程で、無意識のうちにふいに幻のように現れる『夢』と出会っていったように感じています。例えば高層ビルの立ち並ぶ街の中で風に吹かれた瞬間、何故か突然瓦礫を想像したり、踏切で誰かとすれ違いざま、夕闇に死者の影を見出してしまうように、それは必ずしも目に見える存在では無いのです。この物語に出てくる『奈落』や『黒い鳥』もその一部です。人は他者に出会ってはじめて、言葉にならない何かを見出せるものなのだと思っています。是非劇場で、舞台上にその時その場に現れる名付け得ぬ何者かに、お立ち会いいただければ幸いです。 主宰 嶋津和子
『この作品を書いた作者の意図を次の4つの中から選びなさい』という問題に正解することを教育と称され、持続不可能な社会の社会適応者になることを迫られ、誰にでもできる簡単なお仕事につき続けたあげく、その仕事はまもなく人工知能がやるみたいだよとささやかれ、その事について上の世代は皆口をつぐみ、または『かわいそうだよね』『自己責任』と言われ、誰一人向き合うことができないという扱いを受けた場合、人は、自分の命を守るため自らの力で自分の生命観を獲得しなければならない。
劇場という場所では日常を離れ、性別も国籍も年齢も立場も一旦離れて、ただの人と人になって命を向かい合わせ、響かせあう、時間と空間を共有しましょう。
演劇で人の心のエネルギーは再生できる。ただあまりに急速に人の心の闇が深くなってしまったため、見る方もやる方も健康に心の変化を楽しめる人が減ってしまって、腫れものに触らない演劇、または腫れものに触りあって膿を出しましょうという演劇、以外にどうすれば良いか誰もわからないまま、随分時間だけが過ぎてしまった。危険な旅路なことは既に知っているけれど、今いる場所も安全ではない、出発しよう。生きている証しに、のろしだけあげていたい。 主宰 吉村広野」
どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
ご予約・お問い合わせは、青涯:070−3660−5820、またはこちらのメールまで。
(大竹さん、お知らせありがとうございます。)