作・演出:作:『銀ヤンマ』唐十郎 『あじゃり 』室生犀星
キャスト:鳥山昌克、杉嶋美智子
日時:2023年6月15日(木)19:00 16日(金)14:00/19:00 17日(土)14:00/19:00 18日(日)14:00
場所:ルーサイトギャラリー:JR総武線・都営浅草線『浅草橋』東口出口 徒歩5分
東京にて、ルーサイトシアター 朗読会『銀ヤンマ』『あじゃり 』が上演されます。
「『あじゃり』室生犀星の1926年発表の小説。優しい物腰で万人に慕われていた山寺の僧侶が、女のような童子を弟子に持ってから様子がおかしくなって来る。やがて病弱な童子が亡くなると、僧侶は哀しみのあまり、獣の様に狂ってしまう。『雨月物語、青頭巾』の犀星による焼き直しであるが、この小説では女性の語り口を採ることで、哲学的な『青頭巾』の内容が、優しい物語として再生されていて、より切なさを醸し出している。
『銀ヤンマ』太平洋戦争の焼け跡で少年時代を過ごした作者、唐十郎が、当時、上野の公衆便所に住んでいた貧しい少女との交流を記した短編小説。灰色にくすむ焼け跡に、オカマ同士の刃物沙汰の鮮血や、ケバケバしい紙芝居の錦絵、銀ヤンマの虎縞模様などが混ざり合い、クラクラするような原色の世界で繰り広げられる物語。捨てられた者たちへの真剣な眼差しと、作者の創作の原点が、色濃く表現されている。
腐りゆくモノたち、去ってゆくモノたちと、どう折り合えば悲しみは薄れるのだろう、、、
ギャラリーが建つ台東区柳橋は、江戸時代から続く格式の高い花街として政財界や文化人らが通った社交場でした。2001年秋、柳橋に活気を取り戻そうと、昭和の流行歌手『市丸姐さん』の大川(隅田川)沿いの屋敷を改装し、ギャラリーとして発足しました。今後『ルーサイトシアター』として映像・舞台芸術にも活動を拡げていきます。旧市丸邸のルーサイトシアターは異界へ通じています。柳橋のこの土地には昔から哀しい声が響き渡ります。この雰囲気の中で見聞きすることは現実離れしているようにみえて実は最もリアルです。ここではどうぞ、恐怖や悲しみ、喜びなど、生の感情を取り戻してください。大川(隅田川)に面した、30名限定のお席で江戸東京の川風を感じて下さい。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
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(三浦さん、お知らせありがとうございます。)