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2023年10月 8日

池の下 第29回公演「白夜」

寺山修司全作品上演計画 第20弾
『かくれんぼ』は終わらない
『不在』はいつしか『存在』を凌駕する
寺山没後40年、新たに蘇る寺山ワールド
一瞬が昔のように過ぎる!


作:寺山修司
■スタッフ
演出・美術 長野 和文
照 明 安達 直美
音 響 高沼 薫
舞台監督 田中新一
制作協力 潮田 塁
企画製作 池の下
■キャスト SUMIO 岩切チャボ 井口香 青木五百厘


■公演日程 2023年12月15日(金)19:00開演
12月16日(土)14:00開演/19:00開演
12月17日(日)14:00開演
■劇 場 劇場MOMO (JR中央・総武線/東京メトロ東西線 中野駅南口より徒歩7分)
東京都中野区中野3丁目22−8
■チケット   前売 3,500円/当日 4,000円(全席自由)※10月1日発売開始
◎池の下公式ホームページ http://www.ikenoshita.com
◎カンフェティチケットセンター
◎イープラス

■池の下について
1996年1月 演出家 長野和文を中心に、演劇と舞踏の融合する新たな地平をめざし池の下は結成されました。96年8月から寺山修司初期作品連続公演をスタート。寺山の未知なる面に新たな光をあてる作業を行ってきました。2006年8月の利賀演出家コンクールでは、野外劇場で寺山修司の代表作『犬神』を上演して優秀演出家賞を受賞しました。さらに2007年夏に、寺山の人形劇台本『狂人教育』を俳優たちによる池の下独自の身体表現方法で創作して、3カ国6都市連続公演(韓国:密陽演劇祭/ソウル公演)(大阪公演)(名古屋公演)(東京公演)(上海:国際小劇場演劇祭)を敢行して好評を得ました。さらに『狂人教育』は2019年、ポーランドのグダニスク・シェイクスピア劇場とグロトフスキ研究所より招聘を受けて上演して、テレビ取材や各種媒体で取り上げられるなど様々な反響を呼びました。
今回は寺山修司全作品上演計画第20弾として『白夜』を上演いたします。


 東京にて、池の下 第29回公演「白夜」が上演されます。
 「舞台は釧路の北海岸の安ホテル。劇の主人公、猛夫はともに暮らしていた弓子を探してこの最果ての地にたどり着いた。はじめに姿を消したのは猛夫のほうだった。弓子と二人で幸せな日々をおくってきたが、ある日、ふと思い立って猛夫は家から姿を消した。安宿に泊まりながら、『幸せな家での自分』の不在を思って過ごし、ちょうど1ヶ月たったとき、彼は何事もなかったかのように家に戻った。だが、家には弓子の姿はなかった。それから1年間、猛夫は弓子を家で待ち続けたが、弓子はついに現れなかった。1年目に彼は全ての家財を売り払い、弓子を探す旅に出かける。5年間、日本中を探し続けた末に、弓子と泊まったことのある釧路の安ホテルに行きつく。ホテルの人びとに弓子のことを尋ねるがみな知らないという。しかし猛夫はホテルの部屋の片隅で弓子の所有物を見つけ、ホテルの主人を問いつめるが、主人は弓子を探し続けるのはもう諦めたほうがいいと諭す。猛夫は弓子が近くにいるかもしれないという喜びのなかで眠りに陥る。そしてホテルの人びとは1週間前にこの部屋で自殺した女の話をする。彼女の名は『久方弓子』だった。
 寺山修司全作品上演計画は、寺山修司の作品をすべて上演することを通じて、現代演劇の新たな可能性を探り、今を生きる人びとにむけて、これまでにない寺山ワールドを展開することをめざしています。池の下の寺山演劇は、寺山が書いた戯曲を、演劇を創作する上での一つのテキストととらえて、再現よりも再生を求めて上演するところに特徴があります。『白夜』は、寺山が60年前に文学座のアトリエ公演にむけて書いた作品です。それを今回の上演では、われわれにとって『不在とは何か』ということをテーマに新たに作品を立ち上げて行きます。コロナ禍をへて、われわれの存在は変化し、日常を取り戻したかに見える今も、不安と先行きの不透明さを抱えながら、現代人における『存在と無』の葛藤は続いています。いつ現れるともしれない存在を待ちつつ、不在に満たされた現代社会で、このテキストは深く私たちの心に問いかけるものがあるはずです。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
 お問い合わせは、こちらのメール、【TEL】090-9832-0481(10月1日より) まで。

池の下ホームページ

(お知らせありがとうございます。)

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