<ごあいさつ>
7年前に一度だけ開催し、非常に刺激的だった『演出家のためのワークショップ』をもう一度やろうと思います。
私は演出家の仕事は
[1]面白い演劇について考える
[2]その考えを俳優やスタッフに伝えて、話し合う
大きく言えばこの二つだけだと思っています。
何を面白いと感じるかは人それぞれですし、演出家は自分が面白いと信じる演劇を作るしかないので、[1]についてはワークショップで扱うことは不可能だし、必要のないことだと思います。
このワークショップは[2]、特に俳優と演出家のコミュニケーションについて考えるワークショップです。
具体的に何をやるかですが、まず、稽古場に8名以上のプロフェッショナルな俳優さんをお招きします。ここでお名前を出せませんが、私が俳優として優れていると感じる、非常に愉快なメンバーが参加をしてくれることになっています。
その方達と参加者の方で組んでチームを作り、戯曲の一部分を稽古していただきます。俳優さんのシーンスタディと同じだと思っていただければ良いと思います。その稽古を参加者全員で見た後、演出家、俳優はそれぞれどんなことを感じたか、何が伝わって、何は伝わらなかったのか等、その稽古で俳優と演出家の間で起こったことについて皆でディスカッションをし、どういうコミュニケーションが有益なのか探ってみようというものです。
演出に興味のある方なら、どなたでもご参加いただけます。プロフェッショナルな方はもちろん、これから演出家になりたい方、なりたいわけではないが一度やってみたい方、どなたでもOKです。
また、実際に演出をしたいわけではないが、俳優と演出家が稽古する様を見たい方、そこで起こる問題について興味がある方は見学者としての参加も可能です。
このワークショップの中で、私の演出家としての考え方をお話することはあると思いますが、私が何かをレクチャーすることはありません。私はあくまで司会者のような役割です。
扱う戯曲は参加者の方が決定してから、顔ぶれを見て決定し、ご参加決定のご連絡時にお伝えします。因みに前回は、ウィリアム・サローヤンの『おーい、救けてくれ!』でした。
是非ご参加ください。私も一緒に学びたいと思います。 鈴木裕美
<応募概要>
日時 2024年4月3日(水)〜5日(金) 13:00〜19:00
会場 芸能花伝舎
応募資格
A 演出家 プロの演出家、演出家になりたい方、演出に興味のある方ならどなたでも
B 見学 俳優と演出家がどのようにコミュニケーションを取っていくのかに興味があり、それを見たい方
どちらも全日程同じ時間帯で参加可能な方
募集人数 演出家、見学者 合わせて15名程度 ※応募者多数の場合には、書類選考をさせていただきます。
参加費 A 演出家 B 見学 共通 33,000円(消費税込み)
締切:2024年3月10日(日)23:59
選考の結果、参加決定のご案内は、3月20日(水)までに全員にメールでご連絡いたします。
(大河内さん、お知らせありがとうございます。)