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2024年10月 2日

燐光群『沖縄戦と琉球泡盛』

11月30日から12月8日
吉祥寺シアターで


 東京にて、燐光群『沖縄戦と琉球泡盛』が上演されます。
 「夏の新作『地の塩、海の根』は、多くの賛同と着実な手応えの中、幕を閉じました。これもひとえに応援してくださる皆様の御陰と、心より感謝しております。ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルのパレスチナ・ガザへのジェノサイドが続く今、私たちに何ができるか、表現者として何を為すべきかを考え、取り組みました。
 続いて上演するのは、坂手洋二書き下ろし・演出の新作『沖縄戦と琉球泡盛』。過去そして現在、島々を囲む『戦争』の脅威に抗い、六百年の歴史を誇る蒸留酒『泡盛』を造り、愛し、嗜んできた、沖縄のスピリッツ。その魅力に迫る、真剣かつテーゲー(いい加減)な、イッペー・ウムサン(とても楽しい)、エンターテイメントです。
 『同じ米、同じ麹でも、蔵ごとに違う酒ができる。人間も同じさ』『泡盛も、平和も、育てるものだよ』『何十年も貯蔵し熟成させる古酒を残すには、戦さで壊されないようにしなくちゃねー』
 第二次大戦中、『鉄の暴風』と呼ばれた米軍の猛攻にさらされた、日本最大の地上戦激戦地・沖縄。貯蔵百年を越す、永く伝わる古酒を地中に埋め守ろうとしても、根こそぎ破壊され、全ての泡盛が失われた。黒麹菌なくしては、泡盛製造は再開できない。瓦礫の山を掘り起こし、黒麹菌の残骸を発見し、復興の土台を作った者がいた。合理化・工業化に抗し、たった一人の後継者が昔ながらのやり方で切り盛りする酒造所と家族たち。泡盛にマッチする『琉球食』を極めようとして『アメリカ』と出会い直す料理人。幻の古酒を出す、どことも知れぬ場所に存在した伝説の『泡盛バー』を探索し夜の町に迷い込む者。離島に流れ着き酒造所に務め、やがて島に自衛隊が配備され、新たな緊張関係に戸惑う者......。泡盛にまつわる様々な人間模様が描かれる。自然の恵み、人の思い。いちどは戦争で破壊された、暮らしと文化。人々の理想、沖縄ならでは豊かな生活を残すためには、平和が守られなければならないという思いを込めた新作、『沖縄戦と琉球泡盛』に、どうぞご期待ください。 
 これまで燐光群と坂手洋二は、『沖縄ミルクプラントの最后』『星の息子』『天使も嘘をつく』『くじらと見た夢』、劇作家として『海の沸点』(地人会)、『ピカドン・キジムナー』(新国立劇場)等、沖縄に関わる劇を上演してきました。ベテランから若手まで幅広い劇団員に加え、円城寺あや、南谷朝子、三浦知之、『千と千尋の神隠し』ロンドン公演を終えたばかりの吉村直(青年劇場)が、出演します。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
 お問い合わせは、(有)グッドフェローズ:03-3426-6294、こちらのメールまで。


燐光群ホームページ


(尾形さん、お知らせありがとうございます。)

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